OpenFOAM-2.3.x全チュートリアルのAllrunをやってみた

先日(4/5)の第29回オープンCAE勉強会@関西まとめ記事にも記してあるように、最新版のOpenFOAM(2.3.x)の標準チュートリアルの全ケースを実行・解析した結果について、近日中に公開予定です。

公開に向けて現在は、最新版(2.3.x)で、計算時間が前ヴァージョン(2.2.x)と大きく違ったケースについて検証中です。しかし対象ケースが全部で35と数が多く、全部終わるまでには、まだかなり時間がかかりそうなので、ここではまず簡単なサマリーとトピックスについてのみ公開することとしました。

本記事に引き続き、検証の終わったケースから、ケース毎に公開していく予定です。

 

総計算時間は約400時間 範囲を選択_243

比較の為、他のヴァージョンの結果についても併記してあります。

使用した計算環境

CPU: Core-i7 950(3.06GHz)
Memory: 24GB
OS: Linux Mint13(Ubuntu-12.04)

カテゴリー別チュートリアル数

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 赤枠で囲った部分が2.2.x⇒2.3.xの主要な変化部分といったところでしょうか。

トピックス: mesh/foamyHexMesh/mixerVessel

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このケースは、従来の interDyMFoam/mixerVesselAMI と同じ形状データを用いてfoamyHexMeshでメッシュ作成、interDyMFoam で計算するという内容になっており、従来のケースはsnappyHexMesh でメッシュ作成していたので、メッシュ生成法の比較という意味で格好の題材です。

しかし残念ながら、チュートリアルケースをそのままのセッティングで動かしても少し変な結果(下図のアニメーションの一番右側)にしかなりませんでした。

中央は、境界条件(0/U)を改変したもので、多分これが正解(デフォルト設定はバグ)。改変内容は以下の通り。

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ちなみに、このケース(mixerVessel)を従来のケース(mixerVesselAMI)と比較すると以下のようになります。

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メッシュ規模も計算時間もほぼ同等といったところで、ソルバーの計算時間もほぼ同等ですが、メッシュ作成に要する時間はかなり長くなっています。

なお、メッシュそのものは以下に示すように、見た目はかなり洗練されていますが、checkMeshで調べると、少々エラーがあったりもしました。

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2.2.x⇒2.3.x変化点(同一ケース)

OpenFOAMのヴァージョン2.2.xと2.3.xの間で、同一のチュートリアルケースが全部で158ケースありましたが、それらの計算時間(ExexutionTime)を比較してみました。ヴァージョンが異なって大きく変化したものは要チェックでしょうね。50%以上変化したケースが全部で34ケースほど抽出できました。

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なお上記図中、ケース名が朱字になっているものは、ヴァージョン間の計算時間の相違が、計算ステップ数やイタレーション回数の変化では説明できないものを表します。

今後

上記抽出したケースにつき、何が変わったのか? を調べていく予定です。

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